10歳離れた先輩と後輩
ヨ・ジングについて、チャン・グンソクは制作発表会で次のように評した。
「ヨ・ジング氏は本当に恐ろしい俳優だと考えたことがあります。台本リーディングのときもそう思ったし、演技に臨む姿勢が恐ろしいほど真摯です。特に、カメラの前では別人になるような俳優です」
こう語ったあとに、チャン・グンソクはさらに続けた。
「私と年齢差が10歳ありますが、演技のうえではそんな差を感じないほどです。僕にとってはありがたいですね。同じドラマに本当に良い俳優と出演できて……。楽しんでできると思います」
こうしたチャン・グンソクの発言はいろいろと示唆に富んでいる。
何よりも、同じ子役出身で着実に成長しているヨ・ジングの存在は、チャン・グンソクが「恐ろしい」とつぶやいてしまうほど刺激になっているのだ。しかも、何かと比較されることが当人同士はよくわかっている。チャン・グンソクも評価の面で負けるわけにもいかない。
たとえ10歳離れている先輩と後輩とはいえ、ドラマの中では熾烈なライバル同士であり、それは俳優の関係においても変わらない。
追いかけてくるヨ・ジングを意識すればするほど、チャン・グンソクは気持ちを引き締めたことだろう。
構成=「韓流テスギ」編集部
上々のスタートを切った『テバク』!/チャン・グンソク全集15