9代王・成宗は王としては多くの偉業を残した。しかし、女好きがたたり、多くの問題も起こしている。その筆頭が廃妃(ペビ)・尹氏(ユンシ)との問題だ。果たして、それはどんなことだったのだろうか。
成宗の正室となった尹氏
成宗(ソンジョン)は12歳で即位すると同時に、7代王・世祖(セジョ)の功臣だった韓明澮(ハン・ミョンフェ)の娘を妻に迎えた。これは、彼の母である貞熹(チョンヒ)王后が仕組んだ結婚であり、成宗は妻を愛することができなかった。
結果的に、成宗の妻はわずか18歳でこの世を去った。彼女との間に後継者をもうけられなかった成宗は、次に美しい容姿を持つ尹氏を正室として迎えた。彼女は成宗の希望どおり男子を産んだ。
この子供こそが後の暴君となる燕山君(ヨンサングン)である。
もとから嫉妬深くわがままだった尹氏は、後継者を産んでどんどん傲慢になっていった。彼女は成宗に近づく側室たちに、執拗な嫌がらせを繰り返した。そのため、彼女の評判は最悪だった。
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