紅葉が美しく映えてくると、人は感傷的になりやすい。そんな季節には感受性も豊かになって、ドラマを見ていても繊細な部分に気がついてくる。『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』にしても、秋に見るとまた違った見方ができるかもしれない。
収穫の時期
美しい映像と素晴らしい俳優たちの演技に魅せられる『トッケビ』。前半の世界は、秋の鮮やかな紅葉が背景になっている。
それは本当に美しい世界だった。
それゆえに、ドラマ随一の名セリフも生きていた。
それは次のような言葉だ。
「人間は生まれ変わって四度の人生を経験する。一度目は種を植え、二度目は水をやり、三度目に収穫して、四度目に食べる……」
この言葉は実に意味が深い。まさに、神秘の世界が現実味を帯びてくる感じだ。
ちなみに、キム・シンを演じたコン・ユは、「今の人生は何度目ですか?」と尋ねられて、「三度目かも」と答えている。
つまり、今は俳優としても収穫の時期、ということだ。
収穫の時期、といえば、やはり秋だ。コン・ユと同様に、『トッケビ』も秋にこそ映えるドラマだった。
もちろん、後半には冬のシーンもたくさん出てくるのだが、印象として一番心に残るのは、間違いなく紅葉の季節だ。
それゆえに、秋に『トッケビ』を見ると、味わいがますます深まってくる。
構成=「韓流テスギ」編集部
コン・ユが『トッケビ』のキム・シンを代表的なキャラクターに選んだ!