時代劇の名作を振り返る9『イ・サン』

今回は、米びつの中で餓死した思悼世子(サドセジャ)の息子であるサンが、悲劇を乗り越えて王へと成長していく様子を描いた『イ・サン』を取り上げてみた。朝鮮王朝後期の名君と称賛されている国王をイ・ソジンが本当にうまく演じていた。

苦難の末に名君となる王の生きざまに感動!

『イ・サン』

冒頭のエピソードが衝撃的だ。サンは父が祖父によって米びつに閉じ込められて餓死してしまう。そんな悲劇を乗り越えて、サンは誰もが認める王へと成長していく。しかし、敵対勢力によって常に命を狙われ続け、心が休まることがなかった。そんな苦難の日々をドラマはていねいに情感豊かに描く。後に側室になるソンヨンとのラブストーリーも秀逸だ。このドラマの大成功の要因は、なんといってもイ・ソジンの名演技。苦悩に満ちた彼の演技からは、王の孤独と威厳がひしひしと伝わってきた。




放送日/2007年9月17日~2008年6月16日
放送局/韓国MBC(全77話)
演出/イ・ビョンフン、キム・グノン
脚本/キム・イヨン
出演(役名)/イ・ソジン(イ・サン)、ハン・ジミン(ソン・ソンヨン)、イ・スンジェ(英祖)

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