コン・ユが導く世界が人間の生死を乗り越えていく/トッケビ全集11

生死を乗り越えた世界

コン・ユは『トッケビ』に主演して権威ある百想芸術大賞を受けたとき、「重くて大きい賞は、弱い私に対して、しっかりせよ、もう躊躇しないでさまような、と言っているかのようです」とスピーチした。
この言葉を聞いて、コン・ユは容易には『トッケビ』の描く世界から抜け出せないと感じた。
いや、逆に言えば、簡単に抜け出してはいけないのだ。
『トッケビ』が描く死生観は人間の根源を問うものであった。コン・ユも、キム・ゴウンも、イ・ドンウクも、3人はまぎれもなく生死を乗り越えた世界の住民だった。
そこに生きた感覚は、3人が俳優を続けていくかぎり去っていかないだろう。




そして、『トッケビ』を見た人もまた、ドラマの世界を共有しながら人間の生死を乗り越えようとしていた。
そういう世界観を示してくれたという意味で、『トッケビ』ほど長く余韻を残してくれたドラマも他になかった。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

現代と過去が交差する珠玉の物語!/トッケビ全集12

絶対に見逃せない韓国ドラマの真髄!/トッケビ全集1

コン・ユのすごさがわかる!/トッケビ全集2

出演依頼を5年も断ったコン・ユの演技は?/トッケビ全集3

繰り返し見て深みのあるストーリーを味わう!/トッケビ全集8

コン・ユ主演作を韓国の視聴者はどう評価したのか/トッケビ全集9




固定ページ:
1

2

関連記事

特選記事

  1. コン・ユ主演で魂の不滅を抒情的に描いたドラマ!/トッケビ全集13

  2. 繰り返し見て深みのあるストーリーを味わう!/トッケビ全集8

  3. 16代王・仁祖(インジョ)はどんな王だったのか

ページ上部へ戻る