『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』は、過去の時代に魂がタイムスリップしてしまったヒロインが、高麗時代の8人の皇子たちとラブロマンスを展開するドラマだ。そのヒロインに扮しているのがIUであり、彼女の愛らしさが皇子たちの胸をときめかせていく。そして、ドラマに登場する皇子は8人もいるのだが、中心になっているのはイ・ジュンギが演じる第4皇子のワン・ソであり、カン・ハヌルが扮する第8皇子のワン・ウクだ。
2人の演技対決
IUが演じているヘ・スをめぐって、ワン・ソとワン・ウクの恋をめぐる争いは華やかで輝いている反面、愛憎もたっぷりと含まれている。
とにかく、愛する人の心を射止めようとしたら、どんな時代でも命をかけなければならない。それがわかっているだけに、ワン・ソとワン・ウクのしのぎあいがすごいのだ。
しかし、2人のスタイルは違う。ワン・ソはカリスマ性が満ち溢れているし、ワン・ウクは冷静な対応で落ち着いている。
そんな2人のタイプなら、IUが扮するヘ・スはどちらを選ぶのだろうか。ドラマを見ていたら、そのことが本当に気になって、ますます2人の行方に没頭していく。
それにしても、イ・ジュンギとカン・ハヌルの競演は興味深い。
イ・ジュンギはいつもながらの妖しさと美しさが際立っているし、カン・ハヌルは後の『椿の花咲く頃』で見せたような魅力的な表現を随所に見せてくれる。
このカン・ハヌルは、韓国芸能界でも人のよさが顕著な俳優としてよく知られている。「いい俳優になる前にいい人間になりたい」というモットーを持っていて、その好人物ぶりが演技にもよく出ている。
いずれにしても、『麗<レイ>』というドラマは、IUをめぐってイ・ジュンギとカン・ハヌルの演技対決が一番の見どころだろう。
構成=「韓流テスギ」編集部
『麗<レイ>』でイ・ジュンギが扮した光宗(クァンジョン)は誰なのか?