イ・ジュンギは、ファンの誰もが認めているスターだ。しかし、かつて『王の男』での女性美の強いキャラクターで人気を得たイ・ジュンギは、ファンも多いがアンチも多かったのである。やはり韓国では女性的な男性は敬遠される傾向が強いからだ。
ずっと応援したい
『王の男』の以後、イ・ジュンギは強い男性キャラクターを見事に演じてきたが、それでも未だに古いイメージが残っていたのも事実だった。
一度形成された芸能人のイメージは慣性を伴っていて、多くの人はそれを簡単に変えようとしない。
しかし、その慣性までも、イ・ジュンギの礼儀正しさによって変わった。
イ・ジュンギはいつも言う……ファンと自分は一つの家族だ、と。
家族の間にはどんな偽りも飾りもない。ただお互いを思う気持があるだけだ。素直に精一杯に相手のために尽くすこと、それが家族というものであるならば、イ・ジュンギは本当にファンを家族だと思っている。
俳優は演技さえうまければいいと言う人もいるかもしれない。しかし、演技だけうまくても、ファンを大事にしない俳優は長く愛されない。たとえ、そのスターの姿に惚れても、そのスターと時間を共有したり成長を見守ることはできない。そのようなスターは、ただ恰好いい他人にすぎないからだ。
今は少し足りない部分があっても、自分の家族のような俳優ならいつまでも応援したがるのがファンというものだ。
ましてイ・ジュンギのように、才能に溢れる俳優が自分の家族なら、ずっと応援したいと思うだろう。
イ・ジュンギは、一時の人気スターではなく、長く演技ができる俳優になっていきたいという。
彼を家族のように思ってくれるファンがいる今、もしかしするとイ・ジュンギの夢はすでにかなえられたのかもしれない。
文=朴敏祐(パク・ミヌ)+「韓流テスギ」編集部