王になってはいけなかった燕山君(ヨンサングン)の悪政とは?(歴史編)

最悪の暴君として知られる10代王・燕山君(ヨンサングン)。彼は、父親の9代王・成宗(ソンジョン)の後を継いで王となったのだが、なぜ暴君と呼ばれるようになってしまったのだろうか。





執念深い燕山君

燕山君は、父親の成宗と母親の斉献(チェホン)王后の間に1476年に生まれた。しかし、彼が幼かったときに斉献王后は、成宗の顔を引っ掻いた罪で廃妃(ペビ)となり、その後で死罪となってしまう。そのため母親の愛を知らない燕山君は、わがままで乱暴な性格に育ってしまった。
そんな燕山君にまつわる話が2つある。
1つ目は鹿に関する話だ。父親の成宗に呼び出された燕山君が王宮の庭を出ると、成宗が可愛がっていた鹿が近づいてきた。その鹿に手の甲や衣類をなめられた燕山君は、激怒して鹿を蹴とばした。それで、成宗から叱られた彼は、王として即位した後にその鹿を殺してしまう。
2つ目は恩師に関する話だ。燕山君は、世子(セジャ/王の後継者)のころに帝王学を学んでいた。そのとき、教育係になっていた側近は2人いたのだが、そのうち1人はとても厳しかった。




そのことをずっと憎んでいた彼は、王になった後にその側近を殺害している。
この2つの逸話を見ただけで、燕山君がどれだけ執念深いかがよくわかる。
(ページ2に続く)

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