「生まれ変わる」
間違いなく、チャン・グンソクは名優たちに大いに刺激された。それはいい方向へのベクトルとなった。その結果、彼の演技に突き抜けていくような勢いが現れた。
公式サイトの視聴者掲示板に「チャン・グンソクの目の演技がいい」と称賛されるのも当然かもしれない。
振り返ってみれば、2006年に放送された『ファン・ジニ』で禁じられた恋に苦しむウノ役のチャン・グンソクは、端正な美少年だった。あのときのピュアなイメージに惹かれてファンになった人も多いだろう。
『ファン・ジニ』に続いて2008年には『快刀ホン・ギルドン』で再び時代劇に出たが、ガラリとイメージを変え、後のラブコメを想定させるような奔放な演技を披露した。
2009年に、『美男<イケメン>ですね』でついに大ブレーク。韓流の若手スターのトップに躍り出た。
演技だけでなく、音楽活動でも大人気を博し、「グンちゃん旋風」はとどまるところを知らなかった。
しかし、主演ドラマの『ラブレイン』と『キレイな男』は視聴率で苦戦して、チャン・グンソクも逆風を浴びなければならなかった。
なにごとも、山あり谷あり、である。その谷を越えてめぐってきたのが『テバク』の主演だった。意気込みは半端ではない。
「イメージを変えるために、作品選びに慎重になっていました。今度は、演技力と誠実さで武装して生まれ変わったチャン・グンソクに期待してください」
この言葉は痛快だった。チャン・グンソクは自ら「生まれ変わる」と宣言したのだ。そして、実行した。
構成=「韓流テスギ」編集部
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