2人は対照的だった
パク・ボゴムの眉目秀麗な細面の顔は、朝鮮王朝時代の世子がかぶる縦長の冠によくマッチしていたし、ジニョンの切れ長の目も、優雅さにあふれて韓服の装いを際立たせていた。
2人はホン・ラオンをめぐって火花を散らすのだが、この場合は「ライバル」と言うより「好敵手」という表現のほうがふさわしい。
好敵手は、力量に優れた2人が高いレベルで争うというイメージが強い。まさにパク・ボゴムが演じたイ・ヨンとジニョンが扮したユンソンは、好敵手そのものだった。
スポーツだけでなくドラマの世界でも、好敵手が不可欠だ。その存在が、ストーリーをぐいぐい引っ張っていく。
特に、好敵手の2人が対照的であればあるほど、その違いが鮮明になってドラマが面白くなる。
『雲が描いた月明り』でも、ツンデレのイ・ヨンを演じたパク・ボゴムと、自分の気持ちを素直に表現するジニョンは、対峙させるうえでも違いが麗しかった。
どこから見ても、美しき好敵手物語を演じたパク・ボゴムとジニョン。まさに、韓国時代劇に新しい風を起こした最高級の2人だった。
構成=「韓流テスギ」編集部
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