見た人の記憶に強烈に残る映画
ビョンスが「殺人者では?」と疑っている場面だけに、観客はどんな怪しい人物が運転手として現れるかと思っていたら、意表をつくように美男子が登場してきた。そんな場面でもキム・ナムギルは映画に必然性を与える人物像を的確に演じていた。
なんといっても、キム・ナムギルの端正な顔立ちは、後の変貌する姿を予感させてとてもスリリングだった。
特に、ソル・ギョングと壮絶に対決する場面でのキム・ナムギルの存在感が凄まじい。彼は名優を相手に思う存分に俳優魂を発揮していた。。
さらに、地方の警察署長役を演じたオ・ダルスも人間味あふれる演技を見せて、映画を盛り上げた。
なにしろ、オ・ダルスが出演した映画は『国際市場で逢いましょう』にしても『ベテラン』にしても、常に大評判になる。そして、この『殺人者の記憶法』も同様だった。
いずれにしても、『殺人者の記憶法』はミステリアスなストーリーの中で息もつかせないシーンが連続し、見た人の記憶に強烈に残る映画となっている。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
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