コン・ユは言葉の世界に生きる詩人だった/トッケビ全集14

心に残るドラマ

一連のコン・ユの言葉を聞いていると、彼こそが「言葉の世界に生きる詩人」だと思えてくる。
根本を言うと、孤独なのだと思う。孤独であるがゆえに、他者と自分の関わりを俯瞰(ふかん)して見ることができるようになり、多くの別れに耐えていけるのだ。
間違いなく、コン・ユにとってキム・シンを演じ続けていた間は、俳優として至福の時間だった。たとえ苦労が多かったとしても……。
彼はこう語っている。
「『トッケビ』で撮影した日々は私にとってとても大切な時間でした。『コーヒープリンス1号店』のときと同じ充実感を感じることができました。そういう意味では、この10年という時間は決して無駄ではなかったと思います。この『トッケビ』は、私の30代を飾る作品としてずっと心に残っていくことでしょう」




コン・ユと同じように、キム・シンの悲しみに寄り添った視聴者も、『トッケビ』がずっと心に残っていくことだろう。

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