尹氏から距離を置いた成宗
尹氏の横暴に耐えられなくなった側室たちは、成宗の母だった仁粋(インス)大妃に助けを求めた。仁粋王后は、成宗を呼びつけると、尹氏の悪行を追及し、少し距離を置くように話した。
母親の助言を無視することができない成宗は、次第に尹氏に会う頻度を減らしていった。しかし、自尊心の高い尹氏には、そうした状況はとても我慢ができなかった。
最後には、自分の部屋の中に呪いの言葉の書かれた本と毒薬を持ちこみ、側室たちに対して呪いの儀式を行なおうとした。しかし、その企てはすぐに成宗の耳に届いてしまう。
朝廷の掟を破る尹氏を厳しく処罰した成宗。しかし、彼は2人の間に生まれた息子を後継者に指名した。
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