王朝で何が起こったのか12「明聖王后の溺愛」

明聖(ミョンソン)王后は17歳のときに夫の顕宗(ヒョンジョン)の即位によって王妃となり、世継ぎとなる長男を19歳で出産した。その長男が19代王・粛宗(スクチョン)になったのは1674年で、明聖王后は32歳だった。

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高官たちから抗議を受けた

意外だが、朝鮮王朝の王妃の中で明聖王后のように「世子嬪→王妃→王の母」という段階を順調に経ていった女性はほとんどいなかった。
それだけ恵まれた境遇を享受したのだが、明聖王后は順風満帆だったがゆえに、性格もわがままになっていった。
女性の立ち入りを禁止されている庁舎まで押しかけて閣議に口を出し、高官たちから厳しい抗議を受けたこともあった。




それでも明聖王后はひるまない。粛宗が張禧嬪(チャン・ヒビン)に熱を上げると、母の勘で「あの女を近づけてはいけない」と見なし、すぐに張禧嬪を宮中から追い出してしまった。
(ページ2に続く)

王朝で何が起こったのか1「燕山君の悪行」

王朝で何が起こったのか2「世祖の非道」

王朝で何が起こったのか11「太宗の剛腕」



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