儒教の基盤をなす礼儀礼節は、親と子の関係からはじまるといって良いほど、韓国における両親の存在は絶大なものがある。また、友人同士の関係も濃密で、韓国ドラマでよく描かれるように、友達と友達との距離感がとても近い。
両親との関係
韓国には「親孝行をする」という言葉以外に「両親に仕える」という言葉がよく使われるが、これなどは親と子の関係性を端的に表している良い例であろう。
両親を大事にするのはもちろんのこと、両親を尊敬し、両親の意見に耳を傾けることが韓国では求められる。
そのため、進学、就職、結婚といった人生の岐路における意思決定にも、両親は大きな影響を及ぼす。
特に結婚における両親の関与は並々ならぬものがあり、両親の承諾が得られないがために結婚話が破談になることも、韓国では珍しくない。
韓国ドラマの中でも、息子や娘が好きな人との結婚を両親に反対され苦悩する場面が数多く登場するが、これは現代韓国の実情を如実に反映している。
(ページ2に続く)