『テバク~運命の瞬間(とき)~』の第5話で、チャン・グンソクが演じるテギルが別人のように生まれ変わる。それもそのはずだ。愛情を注いで育ててくれた父親が、テギルを守るために命を落としているのだ。テギルも今までのようなわけにはいかない。その変身ぶりがドラマを大きく動かす。
過去の栄光を忘れて
『テバク』の第5話以降は、生まれ変わったテギルの新しい姿が描かれる。
ただし、テギルもたやすく生まれ変われたわけではない。そこに至るまでに、死ぬほどの苦しみがあったのだ。
驚くようなシーンがある。
それは、野人のようになったテギルが蛇に必死に食らいついているのだ。極限の状態で、いかにテギルが生き抜こうとしているのかがわかる。
チャン・グンソクも、体当たりの演技を見せている。
あの「ラブコメの貴公子」が過去の栄光を忘れ、「何でもやる」という覚悟を自らの演技で見せつけている。
「これがあのグンちゃん?」
そう思わざるをえない。
もはや、『美男<イケメン>ですね』や『ラブレイン』を演じていたときのスマートな彼ではない。
感傷を捨て、チャン・グンソクは自らの俳優魂を燃えたぎらせた。
(ページ2に続く)
韓国の視聴者は『テバク』をどう評価したか/チャン・グンソク全集18
主人公イ・ヨンのモデルとなった人物は?/「雲が描いた月明り」総集編1
イ・ヨンに扮した「雲が描いた月明り」を語る/パク・ボゴム全集1