深みのあるストーリー
『トッケビ』は、韓国で放送時に完成度の高さで大評判になった。
その名声の末に、韓国で権威がある百想芸術大賞の2017年度授賞式のテレビ部門で、主要な賞を次々に獲得した。
特に、テレビ部門の大賞を獲得したのが、脚本を書いたキム・ウンスクであった。
彼女は、『シークレット・ガーデン』や『太陽の末裔』という大ヒット作の生みの親。もはや、脚本界の大御所と呼べる存在だ。
さらに、テレビ部門の男性最優秀演技賞を受けたのが主演のコン・ユだった。
彼は受賞の喜びを次のように表現した。
「重くて大きい賞は、弱い私に対して、『しっかりせよ』『もう躊躇せずさまような』と言っているかのようです」
哲学的な言葉を好むコン・ユらしいコメントだ。
そんなコン・ユが不思議な世界を抒情的に演じたからこそ、『トッケビ』はドラマとしての「永遠の命」を得たのかもしれない。
すでに『トッケビ』の放送から数年を経ているが、このドラマの魅力は色あせない。見る度に新しい発見があるのだ。その深みのあるストーリーは、繰り返し見ることによって生きてくる。本当に凄いドラマだ。
コン・ユ主演作を韓国の視聴者はどう評価したのか/トッケビ全集9