『徐福』でコン・ユが演じているミン・ギホンは、自分の人生の中で最後の任務を引き受けることになった元情報局メンバーで、最後のミッションを受けた。それは、人類初のクローン人間になった徐福(パク・ボゴム)を守ることだった。しかし、徐福は様々な勢力から狙われる標的でもあった。そんな大切な存在をミン・ギホンは必死に守っていく。
集中力が光ったパク・ボゴム!
『徐福』の演出を担うイ・ヨンジュ監督は、映画『建築学概論』の成功でよく知られている。この『建築学概論』は、恋愛映画で初めて観客400万人を突破して初恋ブームの社会現象を巻き起こした。そのイ・ヨンジュ監督が今度はクローン人間をテーマにした異色作に取り組んだ。
10月27日に『徐福』のオンライン制作報告会が行なわれて、イ・ヨンジュ監督、コン・ユ、チョ・ウジン、チャン・ヨンナムなどが参加した。
イ・ヨンジュ監督は理科系出身の演出家らしく緻密な構成で物語を作っていく。その「緻密な構成」の中心にクローン人間を配置したのが『徐福』のユニークなところだ。そして、そのクローン人間を演じたのがパク・ボゴムなのだ。
イ・ヨンジュ監督は、パク・ボゴムについてこう語った。
「パク・ボゴムさんは最近有名な俳優ですので印象も良く、秘密めいた神秘的なイメージもありました。それで依頼したのですが、キャスティングも成功しました」
「パク・ボゴムさんは演技をする時にとても動物的でした。感情を緻密に計算することもありましたが、集中力が光っていました」
「彼は、瞬間を変えてしまう目つきとエネルギーがありました」
イ・ヨンジュ監督の言葉を聞いていても、パク・ボゴムの演技には大いに期待してしまう。公開が楽しみだ。
〔『徐福』作品情報〕
◆『徐福』のテーマ
映画『徐福』は、人類初のクローン人間をめぐる人間同士の暗躍を描いている。そのクローン人間に扮するのが、人気絶頂のパク・ボゴムだ。そして、コン・ユが扮するのは国家機関のエージェント。人類の命運を握ったクローン人間をめぐって様々な勢力が激闘するのだが、その中でコン・ユが演じるキャラクターも大いに奮闘していく。
◆『徐福』の撮影
『徐福』は2019年5月から撮影を行ない、2019年10月にすべての撮影を終えた。その後はずっと編集作業を行なっていて、ようやく2020年12月に韓国で公開されることになった。
◆『徐福』のタイトルの由来
クローン人間が「徐福」と呼ばれるのには由来がある。クローン人間は複製なので「不老不死」に該当するが、徐福もまた不老不死にまつわる人物なのだ。中国を史上初めて統一した秦の始皇帝の時代、彼は不老長寿の薬を探した者に莫大な褒美を取らすというお触れを出した。
すると、徐福という者が始皇帝の前に現れて、不老長寿の薬をかならず探すと宣言した。結局は探すことができなかったのだが、「徐福伝説」が各地に残り、徐福は不老不死を象徴する人物になった。それによって、不滅のクローン人間を扱った映画のタイトルに起用されたのだ。
◆『徐福』の公開
韓国で今年の12月に公開されることになっている。
文=「韓流テスギ」編集部
コン・ユは「ユニークで新しい映画が誕生するかも」と『徐福』を評した!