コン・ユとパク・ボゴムが主演する映画『徐福』。この作品をよく知るために、「『徐福』のテーマは何か」「『徐福』の撮影はいつ行なったか」「『徐福』のタイトルの由来とは?」という3つのポイントについて説明しよう。
『徐福』のテーマは何か
映画『徐福』は、人類初のクローン人間をめぐる人間同士の暗躍を描いている。そのクローン人間に扮するのがパク・ボゴムだ。そして、コン・ユが扮するのは国家機関のエージェントだった人物である。人類の命運を握ったクローン人間をめぐって様々な勢力が激闘するのが映画『徐福』のメインテーマだ。
『徐福』の撮影はいつ行なったか
『徐福』の撮影が始まったのは2019年5月だった。そして、夏にロケを成功させたあとで撮影所で集中的に撮影を行ない、2019年10月にすべて終わった。その後はずっと編集作業を行なっていたが、ようやく2020年12月に韓国で公開されることになった。
『徐福』のタイトルの由来とは?
クローン人間が「徐福」と呼ばれるのには理由がある。クローン人間は複製なので「不老不死」に該当するが、「徐福」もまた不老不死にまつわる人物なのである。
時代は、中国を史上初めて統一した秦の始皇帝の時代にさかのぼる。始皇帝は、欲しいものをすべて手に入れ、人々の羨望を一身に集めていた。そんな彼にも、たった一つだけ自分の力ではどうもできないことがあった。それは老いを防いで長寿を全うすること。始皇帝は死を極端に恐れた。そこで始皇帝は、不老長寿の薬を探した者に莫大な褒美を取らすというお触れを出した。すると、徐福という者が始皇帝の前に現れて、不老長寿の薬をかならず探すと宣言した。結局は探すことができなかったのだが、「徐福伝説」が各地に残り、徐福は不老不死を象徴する人物になった。そうした由来によって、不滅のクローン人間を扱った映画のタイトルに「徐福」が起用されたのだ。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
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