『二十五、二十一』の主演はナム・ジュヒョクとキム・テリ。とにかく2人の演技が痛快で面白い。ネットフリックスでも配信されており、日本でもとても人気が高い。まだ見ていない人はぜひ見てみよう。
映像美が素晴らしい
キム・テリは、フェンシングに取り組む女子高校生のナ・ヒドを演じている。国家代表になるという大きな目標を叶えたうえに、ついにアジア大会で優勝するほどになった。
しかし、決勝戦で誤審騒動に巻き込まれ、深く傷ついてしまった。そんなナ・ヒドを励ますのが、ナム・ジュヒョクが演じるペク・イジンだ。
彼はもともと裕福な家庭の御曹司だったのだが、経済危機によって父親は破産し、一家はバラバラになってしまった。
そんな苦境にめげず、ペク・イジンは努力を重ね、ついにテレビ局の記者として活躍の場を与えられた。
物語は1998年の設定。韓国が経済危機で大変な時期だった。
そんな中でも、ナ・ヒドの明るさは飛びぬけている。時代を超える突破力を持っているのだ。そんなキャラクターをキム・テリが卓越した演技力で表現している。
なにしろ、30歳を越えているキム・テリが演じているのが高校生なのだ。
しかし、不自然さがまったくない。彼女の天性の表現力が、演じるナ・ヒドを華やかに彩っている。
ナム・ジュヒョクも、ただのイケメンではない。哀愁を感じさせる表情の一つひとつにドラマ性がある。
そして、『二十五、二十一』は映像美が素晴らしいし、ストーリーは縦横無尽に駆け抜けていく。
かくして、このドラマがとてつもない傑作になっている。
構成=「韓流テスギ」編集部