新しく主演した映画『リアル』が早くも話題を集めているキム・スヒョン。彼の場合は、「すべてが代表作」と言えるほど、一作ごとに俳優としての全精力を傾けてきた。次々に大ヒットを飛ばしても、作品自体は多くない。まさに、「選び抜かれた俳優活動」と言える。
「学校に通いたかった」
それは、2013年5月27日のことだった。
ソウルにあるメガボックス東大門で、映画『隠密に偉大に』(邦題は『シークレット・ミッション』)のマスコミ試写会が開催された。
キム・スヒョンは、「芸能人でなかったら一番やってみたいことは?」と尋ねられて、こう答えた。
「平凡に暮らせるなら、学校にきちんと通いたいですね」
このように、勉学への意欲を語った。
さらに、撮影時のエピソードについてはこう補足した。
「現場では殴られたり倒れたりいろいろありますが、冬だったので寒くて空気も乾燥していて、そのせいで疲れたり(肌などが)ひび割れたりしました。この映画で最初に準備したのはアクションでした。撮影に入る6カ月前から、アクションスクールに通いながら練習してきました。初めは肉体的苦痛が続きましたが、ある程度の水準になってきたら実戦に入るので、そこからは本当に面白かったです。男なら誰でもこういうことは好きなものじゃないですか」
2013年6月30日のキム・スヒョンも忘れられない。
この日に行なわれたのは、日本公式ファンクラブが発足したことを記念したファンミーティングだった。
その中で、自分がスターになるきっかけとなった『ドリームハイ』について質問されると、キム・スヒョンはきっぱり言った。
「まずは『ドリームハイ』という作品を通して、韓国でも日本でも、たくさんの方に僕を知っていただくことができました」
「ペ・ヨンジュン先輩とは、『ドリームハイ』の撮影を通して、少しずつ親しくなることができました。いつのまにか僕の映像を見ていろいろと意見を言ってくださったんですね。『この部分はこうだったよ、あの部分はこうだったよ』と指導してくださいました。それが『太陽を抱く月』まで続きまして、いろいろな意見を聞かせてくださってよかったです。本当に感謝しています」
ペ・ヨンジュンと出会ったことが、キム・スヒョンの俳優人生にはとても大きかった。
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