映画『徐福』でパク・ボゴムが演じる役はクローン人間だ。遺伝子の組み換えによって人造的に作られた複製人間であり、生身の人間とは表情や立ち居振る舞いも微妙に違ってくる。そこが役柄の難しいところだ。
俳優としての力量が問われる
映画『徐福』で人類初の複製人間を演じるということは、パク・ボゴムが今までに前例がない役を引き受けた、と言える。
普通なら躊躇するところだ。数多くの批判が待ち構えていることも覚悟しなければならない。
そもそも、パク・ボゴムは『雲が描いた月明り』の大ヒットで飛躍的に評価を高めたあと、ドラマ『ボーイフレンド』で大物女優のソン・ヘギョと共演して、純粋な青年の役を自然体で演じた。
しかし、『徐福』では役柄が一変する。なにしろ複製人間なのだ。今までにない役を意識的に作り上げる必要があり、俳優としての力量が問われる。それほど果敢な役にパク・ボゴムはチャレンジするのだ。
さらに興味深いのは、慎重な作品選びに定評があるコン・ユと共演することだ。このこともパク・ボゴムが『徐福』を選んだ理由の一つになった。
撮影は、6月中旬から8月上旬まで朝鮮半島の南岸の統営(トンヨン)市でロケが行なわれている。
この統営市は朝鮮半島の南岸に位置する風光明媚な海洋都市で人口は約14万人だ。ここに俳優やスタッフなど総勢200人以上が集結して集中的に撮影が行なわれた。
2020年上半期の公開が予想される映画『徐福』。パク・ボゴムの真価が問われる作品になるだろう。
構成=「韓流テスギ」編集部
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