ケーブルテレビのドラマが人気を得るようになったのは2007年ごろからです。最初に話題になったのは「とんでもないヨンエ氏」というドラマです。「ケーブルではドラマの視聴率が取れない」と言われていた当時、1%を越える視聴率をあげて関係者たちを驚かせました。
特定の視聴者を狙う
ケーブルでの1%と言うのは地上波では数倍の数字にあたります。
これに刺激を受けた各ケーブルテレビはそれ以後次々とドラマを制作するようになりました。
その際、ケーブルテレビならではの秘訣がありました。地上波のように万人受けのドラマではなく、特定の視聴者だけをターゲットにする果敢な企画のドラマで勝負する方がいいということです。
視聴率にとらわれないほうがむしろ気軽に様々なチャレンジができるため、スタッフはもちろん俳優たちもやる気が出ました。いわば、ケーブルテレビの非主流的な宿命が、むしろ好機になったのです。
しかし、チャンネルが少ない地上波とちがって、何10チャンネルもあるケーブルテレビでは、すぐチャンネルを変えてしまう視聴者の傾向を意識しなければなりません。なにしろ、チャンネルを変える途中に一瞬見た番組が面白くてそのまま見てしまうケースが多いのがケーブルテレビの視聴者のパターンなのです。
そこで、視聴者の目を引くように場面ごとに面白いネタを入れるようにドラマ制作者たちは工夫しています。
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