韓国でケーブルテレビのドラマがなぜ人気を集めてきたのか

韓国の放送局は制作費の調達で苦労しています。当然ながら、番組制作に冒険ができません。どうしても消極的になり、以前人気があったシリーズや人気俳優に頼るようになっているのです。だからといって、韓国ドラマ全体が沈滞しているわけではありません。むしろ多様性という面では発展しています。根拠はケーブルテレビのドラマです。

『トッケビ』もケーブルテレビのtvNで放送された



素材が多彩になってきた

最近になって話題を呼ぶケーブルドラマのドラマが増えています。その中で特に成功しているのは、視聴者のターゲットをしぼった作品です。
その一方で、地上波の視聴者は幅広いので、できるだけ万人受けを狙わなければなりません。特にドラマの重要な視聴者である女性に関心を持ってもらうためには、恋愛ストーリーが必須です。
しかし、ケーブルテレビは違います。ターゲット視聴者層を明確に決めることができます。韓国の地上波ではあまり作られない推理ドラマや刑事ドラマ、スリラーなどがケーブルでは高い視聴率を記録しているのです。
韓国はもともと、サブカルチャーの基盤が弱いと言えます。特に多様なジャンル文学が発達していません。純文学だけを評価する従来の環境から来たものでもありますが、軍事独裁政権の下では犯罪や警察などを素材にする小説は禁じられていました。
1980年代、一時的に推理小説が人気を得ましたが、書籍市場の狭い韓国ではあまり続きませんでした。それが最近に入って日本とアメリカのドラマの影響で一般の視聴者の中でも推理ドラマや刑事ドラマなどを好む層が生まれ、その視聴者を狙うケーブルドラマが作られるようになりました。




地上波放送のドラマだけを見るとマンネリ化しているようにも見えますが、ケーブルドラマまで視野を広げると、以前より素材がずっと多彩になっています。
ただ、ケーブルテレビで放送される多くのジャンルドラマは、まだ未熟な面があります。やはりその根幹になるジャンル文学が弱いせいでしょう。
しかし、地上波では扱わない素材をもっと自由な表現でドラマ化できるという点は、作る側にも見る側にも魅力的なことです。これからの韓国のケーブルドラマはもっと面白くなると思います。

構成=「韓流テスギ」編集部

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